天然石シート(ストーンベニア)
天然石シート(ストーンベニヤ / Stone Veneer)とは
天然石シート(ストーンベニヤ)は、天然の岩石の岩肌を薄く剥いでシート状にした革新的な仕上げ材です。本物の天然石を使っていますが、薄くて軽く、ハサミで簡単に切れ、曲がるので円柱形の柱などの湾曲箇所でも施工ができます。
天然石シートを仕上げ材として使えば、貼るだけでホテルのような高級感のある空間が手軽に作れます。本物の天然石を使用しているため、1枚1枚が同じものがない1点ものの製品で、長年の年月をかけて自然が生み出した天然石のデザインはバラエティーに富み、癒しを与えてくれます。
天然石シートは、世界中で販売されている人気の仕上げ材ですが、樹脂とガラス繊維で裏打ちしているため、燃えてしまうことが欠点でした。そのため、国交省認定が取れないものです。
しかし、Each DreaMでは、世界で初めて燃えない天然石シートの開発に成功しました。世界で唯一、完全不燃の天然石シートを扱っているのは弊社のみです。2023年4月、国交省不燃認定に合格しております。
天然石シート(ストーンベニヤ / Stone Veneer)の歴史
ドイツの家具デザイナーが、壊れたテーブルのトップ部分から天然石のタイルを取り除こうとした際に、天然石の表面層が剥がれて、樹脂にくっついたままになっている事を偶然に発見し、研究開発を経て特許を取得したことが始まりです。現在では、世界中で生産販売されています。
日本では、ストーンベニヤ、ピタットストーン、ストーンブリックシート、NALEXIBLE天然石シート、デザインストーンシート、ハンディストーン、ストーンスタイル、シートストーンなどの商品名で販売されており、海外からの輸入販売品が流通しています。
天然石シートの用途(DIYでの壁面装飾、家具のリメイクなど)
天然石シートの用途としましては、壁、柱、天井、湾曲した壁面、家具、軽量看板、照明、キャビネット、ドアなど、様々な箇所の仕上げ材としてお使い頂けます。壁紙のように壁に貼ることで、高級感のある石造りの部屋が手軽に作れますし、家具などに貼って頂くことで、高級感のある石造りの家具が手軽に作れます。DIYでの店舗や住宅のリフォーム、家具のリメイクなどにも最適です。
不燃の天然石シート(ストーンベニア)
世界初!完全不燃の天然石シート(天然石の燃えない壁紙)
Each DreaMが世界で初めて開発した不燃の天然石シートです。
燃えない天然石シートは、世界中で弊社しかありません。
不燃性の壁紙として使って頂ける本物の天然石を使用したシートです。
2023年4月、国土交通大臣認定試験に合格しています。
EDM製の天然石シートは、弊社の特殊技術と、弊社が開発した繊維強化セラミック(FRC)とバサルト繊維で裏打ちしており、構成する素材が全て不燃材で作られているため、燃えることがありません。
世界中で販売されている天然石シートと同じように、薄くて軽く、柔軟性があって曲がりますし、ハサミで簡単に切ることもできます。従来の天然石シートの特徴に加えて、不燃性の機能が加わったものがEDM製の天然石シートです。
動画をご確認下さい。約1mmの薄さや、柔軟性や、不燃性がご確認頂けます。
Each DreaM製の天然石シート(ストーンベニア)の大きな特徴
国土交通大臣認定試験(発熱性試験 / ISO-5660)に合格
天然石シート(不燃材料認定番号:NM-5646)
天然石シートの国交省の不燃材料認定試験のデータです。
天然石を薄く剥がした厚さ1mm程度の薄いシートです。
受付番号:ⅢY-22-0131
発熱性試験
試験年月日: 2023年4月6日
輻射強度: 50kW/m2
試験時間: 20分
結果:評価委員会で技術的に適合
評価番号:GBRC建評-23-021A-008
天然石ボード(不燃材料認定番号:NM-5645)
天然石ボードの国交省の不燃材料認定試験のデータです。
天然石ボードは、ケイカル板に天然石シートを圧着したものです。
受付番号:ⅢY-22-0130
発熱性試験
試験年月日: 2023年4月6日
輻射強度: 50kW/m2
試験時間: 20分
結果:評価委員会で技術的に適合
評価番号:GBRC建評-23-021A-007
天然石シート(商品名:石の彼方)種類一覧
天然石シート(不燃材料認定番号:NM-5646)
天然石ボード(不燃材料認定番号:NM-5645)
サイズと価格
天然石シート種類 | サイズ | 価格 |
---|---|---|
ソフトタイプ (バサルトクロス使用) ※湾曲ヵ所に最適 |
| 応相談 |
ハードタイプ (バサルトマット使用) ※平面ヵ所に最適 |
| お問い合わせ下さい |
ボードタイプ (ケイカル板に圧着したもの) ※耐火性能が高い |
| お問い合わせ下さい |
全く同じ天然石(例:ピーコック)でも、これだけの色目の幅があります。
自然の天然石を使用しているため、全く同じ石でも、色目の幅が広いです。
天然石シートの製造過程で、薄く剥がしていくと、違う色目の層が出てくる場合もありますし、同じ名前の天然石を購入しても、色目にバラツキがあります。例えば、下記はインドの粘板岩のピーコックで製造した天然石シートですが、これだけの色目の幅があります。
材料である天然石を注文する際、石の名前で注文するのですが、色指定ができず、このような色幅で納品されますので、製造した天然石シートを全く同じ色目で揃えて納品することは非常に困難です。逆に言えば、この色目の幅が天然石の魅力であり、色違いの天然石シートをバランス良く貼ることで、魅力的なデザインの空間に仕上げることが出来ると思います。
製造方法によっても色目に違いが出てきます。(例:オーシャングリーン)
左の画像はオーシャングリーンと言う天然石で製造した不燃性の天然石シートですが、ver.1とver.2では、製造方法が違います。
使用する天然石によっては、製造方法だけで、これだけの色目の違いが出るものもあります。
カラーバリエーション
インド 粘板岩・珪岩シリーズ
インドの粘板岩(スレート)や、珪岩(クォーツァイト)を薄く剥がしてシート状にした天然石シートのカラーバリエーションです。
粘板岩と珪岩の種類は他にもありますので、スラブ材が集まり次第、追加掲載します。
インド 砂岩シリーズ
インドの砂岩(サンドストーン)を薄く剥がしてシート状にした天然石シートのカラーバリエーションです。
砂岩の種類は他にもありますので、スラブ材が集まり次第、追加掲載します。
中国 砂岩シリーズ
中国の砂岩を薄く剥がしてシート状にした天然石シートのカラーバリエーションです。
中国の砂岩は、日本人好みの色合いで、和室などに最適です。
インド 大理石シリーズ
インドの大理石(マーブル)を薄く剥がしてシート状にした天然石シートのカラーバリエーションです。
大理石の種類は他にもありますので、スラブ材が集まり次第、追加掲載します。
大理石パネル(薄い・軽い・丈夫・光沢有り)
光沢のある大理石の天然石シート
弊社が新たに開発した大理石パネルは、お客様からの「光沢のある大理石の天然石シートが欲しい」から生まれました。
一般的な大理石の天然石シートは、大理石を薄く剥がしたものですので、表面が研磨されていないため、光沢がありません。
そこで、表面が研磨された光沢のある大理石を薄くスライスしてみたのが、こちらの大理石パネルです。
大理石は2mmの薄さにスライスすると、物凄く割れやすく、壁材として使用するのは困難です。しかし、弊社が開発したFRC(繊維強化セラミック)とケイカル板で裏打ちして強度を持たせることで、薄くて軽く、光沢のある大理石パネルを開発しました。
画像の大理石パネルのサイズは300角で、重さは876gと軽量です。
大理石は2mmでスライスし、4mm厚のケイカル板に、0.6mmのFRC板で圧着し、強度を持たせています。もちろん、完全不燃性です。
一般的に壁に貼られている大理石の厚みは、10mm~15mmですので、弊社の大理石パネル(厚み6.6mm)を採用して頂くことで、大幅な軽量化とコストダウンが可能になります。
EDMが開発した大理石パネルの特徴
- 光沢がある(高級感がある)
- 薄い(費用が安く抑えられる)
- 軽い(軽量のため施工しやすい)
- 丈夫(FRCとケイカル板の裏打ちで強度を担保)
- 完全不燃性
大理石パネルのカラーバリエーション
※掲載している大理石パネルのカラーバリエーション以外の大理石でも製品提供は可能です。大理石の種類は他にもありますので、随時掲載していきます。
市販の天然石シートと、EDM製の天然石シートの違い
市販の天然石シート | EDM製の天然石シート | |
天然石 | 〇 | 〇 |
不燃性 | × | 〇 |
柔軟性 | 〇 | 〇 |
厚さ | 約1.5mm~3mm | 約0.8mm~1.5mm |
加工のしやすさ | ハサミで切断可 | ハサミで切断可 |
補強材 | 樹脂、ガラス繊維、両面テープ コットンメッシュ | 繊維強化セラミック溶液、 バサルト繊維 |
国土交通大臣認定 (不燃材料認定) | × 取得不可 | 〇 2023年4月合格 |
国交省不燃認定の ガス有害性試験 | × 取得不可 | 〇 2023年4月合格 |
F☆☆☆☆ | — | 補強材の繊維強化セラミック板 は、F☆☆☆☆取得済 |
- 市販の天然石シートと、EDM製の天然石シートの大きな違いは、不燃性です。
- 世界中で販売されている天然石シートは、樹脂とガラス繊維で天然石の強度を補強しています。そのため、火災の際に天然石は燃えなくても、補強材の樹脂が燃えてしまいますし、壁に接着している接着剤や両面テープも燃えてしまいます。火災の際には有毒ガスも発生します。
EDM製の天然石シートは、弊社の特殊技術で、バサルト繊維強化セラミック(FRC)で裏打ちしており、構造体全てが不燃材で出来ているため、燃えることはありませんし、有毒ガスも発生しません。2023年4月、国交省の不燃材料認定試験に合格しております。
施工方法(貼り付け方)
施工方法は、市販の天然石シートと同様に、建築用の接着剤や両面テープで簡単に貼り付けられます。火災時は、表面の石とFRC層があるため直ぐに着火はしません。但し、時間とともに内面の両面テープや接着剤が加熱によりガスや煙を発生しますが、それまでの相当の時間が稼げますので、退避する時間を稼ぐことができます。
建築用の接着剤で接着される場合は、ケイカル板に天然石シートを弊社不燃材で圧着した天然石ボードがお勧めです。天然石ボードだと、天然石シートとケイカル板で熱を抑えられるので、裏面の接着剤まで余り熱が行きませんので、接着剤が燃えることがありません。
- 水平と寸法を測って貼り付け位置を確認します。
- レーザー墨出し器などを使用して水平を取り、スケールで寸法を測って、天然石シートの貼り付け位置を確認します。センターから貼って行き、左右端で調整するのが、綺麗に見せるポイントです。
- 天然石シートの裏面に両面テープを貼り付けます。
- まず、天然石シートの裏面に両面テープを貼り付けます。両面テープを貼る理由としましては、接着剤だけでは乾いて固まるまで動いてしまいますので、天然石シートをしっかりと固定するために必要です。
- 両面テープの内側にボード用の接着剤を塗ります。
- 次に、両面テープの内側にボード用の接着剤を塗ります。そうすることで、両面テープが接着剤のはみ出しを防止してくれます。
- 天然石シートを貼り付けます。
- 天然石シートを貼り付けます。
- ローラーで内側の接着剤を延ばして行きます。
- ローラーで内側の接着剤を延ばして行きます。
施工実績
よくある質問(Q&A)
国土交通大臣認定の不燃材料認定に合格していますか?
はい。天然石シートと天然石ボードの両方で、2023年4月に国交省の不燃材料認定に合格しています。
天然石シートは天然石を薄く剥がしてシート状にしたもので、天然石ボードはケイカル板に天然石シートを圧着してボード状にしたものです。
国交省不燃認定のガス有害性試験にも合格しており、有毒ガスも一切発生しません。
カタログに掲載されているカラーバリエーション以外の天然石シートはありますか?
天然石シートは、本物の天然石を使用しているので、全く同じものがなく、色彩にバラツキがあります。
カタログに掲載されている色彩以外の天然石シートも多数ありますので、お問い合わせ下さい。
天然石シートの厚さは一定ですか?
自然の天然石を、劈開面に沿って人の手で薄く剥がしてシート状にしたものですので、厚みは一定ではありません。
天然石を剥いだ凹凸があるそのままの表情が非常にユニークであり、天然石シートの美しさや魅力でもあります。
施工方法(貼り方)は一般的な天然石シートと同じでしょうか?
一般的な天然石シートと同様に、接着剤や両面テープなどで壁に接着して施工できます。しかし、接着剤や両面テープなどで接着すると、火災時には燃えてしまいますが、表面の石とFRC層があるため直ぐに着火はしません。時間とともに内面の両面テープや接着剤が加熱によりガスや煙を発生しますが、それまでの相当の時間が稼げますので、退避する時間を稼ぐことができます。
また、弊社の天然石ボードであれば、火災時でも天然石シートとケイカル板で熱を防げるので、補強材のケイカル板の裏までは余り熱が行きませんから、一般的な建築用の接着剤で接着しても問題ありません。
天然石シートの耐熱温度はどれぐらいですか?
天然石シートに使用している粘板岩や砂岩の耐熱温度は1000℃です。大理石と石灰岩の耐熱温度は600℃です。
天然石シートの補強材部分は、弊社開発の繊維強化セラミック(FRC)で出来ており、1200℃の温度でも燃えません。
表面処理を何かされていますか?
何もしていません。防汚対策としまして、表面には不燃性のガラス塗料を塗布を推奨しています。石の性質として吸水率がありまして、少なからず水が染み込んでしまうため、塗布しても色目が変わらない不燃性のガラス塗料を塗布することで水を弾き、汚れが付きにくくなります。このガラス塗料は防汚対策で、表面を固めるものではありません。